環境対策〜カーペットの3R推進アクションプラン〜





  ●カーペットの3R推進アクションプラン
   
  日本カーペット工業組合は、経済産業省の「繊維製品R推進会議」において、繊維製品3R推進アクションプランの作成が合意されたのを受け、平成15年1月に「カーペットの3R推進アクションプラン」を策定しました。

3Rとは…
廃棄物問題の解決と資源の有効な利用の促進を図るために、平成14年施行された「資源有効利用促進法」の具体的な3つの取組みのことで、リサイクル(Recycle)リデュース(Reduce)リユース(Reuse)を総称して"3R"としています。
リサイクルは使用済み製品の再資源化のこと、リデュースは廃棄物の発生を抑制する取組やメーカーにおける省資源化設計や消費者における製品の長期使用化のこと、リユースは繰り返し利用する取組みや使用済み製品・部品の再使用のことです。



   
  〔関連サイト〕経済産業省 「資源有効利用促進法」 http://www.meti.go.jp/policy/closed_loop/


  ●業界の現状とこれまでの取組
   
  日本カーペット工業組合は、カーペットが主要廃棄物に指定されたこともあり、平成2年12月よりカーペットの再資源化・リサイクル等に取り組んできました。しかし、カーペットは大型で大重量の繊維製品であり、構成材料も多岐に渡っており、廃棄・再資源化等を実施するためには特別な技術を必要とします。
また、我が国のカーペット業界は大企業と多数の中小企業が存在しているため、3Rに対する各社の取組み状況や技術力に格差があります。
その現状をふまえ、日本カーペット工業組合では、平成3年設置のリサイクル委員会を平成14年に強化し、問題意識の共有化や業界全体として3Rに取り組む体制を構築し、活動しています。


  ●カーペットの3R推進アクションプランの6つの目標
 
 
1)
製造工程で発生する屑類の減量化を中心としてリデュースの推進
2)
洗浄技術を活用したリユースの推進
3)
「易(えき)リサイクル製品」の開発や製造工程で発生する廃棄原材料の再利用化の推進
4)
使用済みカーペットのリサイクル方法の調査・研究と再生原材料の利用促進
5)
使用済みカーペットの回収方法に関する調査・研究の実施
6)
カーペットの3Rに関する広報・PR活動の推進
3Rアクション
   
  これらの6目標を柱とし、消費者及び関連企業・業界団体の協力のもと、広範な活動を行っていきます。
  なお、このアクションプランは、目標の達成度や実施方法について第三者を交えた検証を毎年実施し、達成状況等に応じて計画の見直しを行います。


  ●具体的なアクションプラン
   
  <リデュースの推進>
  カーペット製造工程で発生する屑類の減量化を推進し、 平成18年度中に平成13年度排出量対比20%の減量化を目指します。
 
  ■具体的数値目標
  
平成13年度
平成18年度(5年後)
削減率
年間生産量(a)
194,216
 194,000
---
製造工程における廃棄物量(b)
10,875
8,698
20%
製造工程原料屑の発生率(b/a)
5.6
4.5
---
   ※5年後の数値は平成11〜13年(3年間)のカーペット生産量の動向から推定しています。
   
  カーペットの適切な使用の促進を行います。
使用場所や使用方法の誤解から、 通常長期間使用されるべきカーペットの製品寿命が短くなっているケースも多くみられます。 カーペット品質マークの普及により、 正確な製品知識に基づいた適正使用を促します。
   
  <リユースの促進>
  洗浄、クリーニング等の洗浄技術により、 カーペットの再利用を推進します。
   
  <リサイクルの促進>
  (えき)リサイクルカーペットに 関する調査、研究を行い、生産技術の開発を行います。
 
※易(えき)リサイクルとは・・・
リサイクルしやすいように工夫することで、通常物品を対象に行われています。
リサイクルしやすいように加工、製造された製品を易(えき)リサイクル製品または易(えき)リサイクル商品などと呼称します。
   
  製造工程で発生する原材料屑や施工現場で発生するカーペット端材のリサイクルを推進します。
   
  日本カーペット工業組合内に設置された「リサイクル委員会」において引き続き、 コストアップ要因であるリサイクル前処理等の問題の解決を進めます。 また再利用技術の業界全体での共有化に取り組みます。
   
 
カーペットリサイクル技術の過去の具体的事例
平成11年国庫補助事業として、廃棄タイルカーペットを回収し、 廃材を粗粉砕した後、特殊加工を施し、造粒チップ化し、タイルカーペットのパッキング材に 再生するリサイクルプラントを確立、実用化しました。
タイルカーペットの製造時に発生する耳屑を回収、粉砕後、塩ビ樹脂を分離採集し、パッキング材として再利用する「PVCタイルカーペットリサイクル装置」を平成9年に完成させ、保有しています。
平成12年国庫補助事業として、自動車用カーペット廃材を原料にして、溶融後再製品化する方法ならびに市販カーペット廃材を対象に、これらを粉砕、破砕後に繊維分と樹脂分に分離し、再資源として活用するラインの2系列によるリサイクル技術の開発等に着手しています。
   
  使用済みカーペットのリサイクル技術に関する調査、研究を行います。
カーペットは構成する材料、材質によってリサイクル方法や処理方法が異なるため、一括処理、再資源化方法についても調査を進め、環境負担が少なくかつ経済的な技術において、含ハロゲン廃棄プラスチックの再資源化技術の利用を試みます。
   
  再生原材料のカーペットへの利用拡大を推進します。
再生PET繊維利用した製品の拡大・拡充を推進し、カーペットのグリーン購入法による特定調達品目指定を活用した官公庁需要製品の開発を検討するとともにPET以外の再生繊維の利用を検討します。 
   
  使用済みカーペットの材質による分別方法及び回収方法を研究します。
材質表示やマーク等の表示が可能か、あるいは分別技術の確立が可能かについて調査、研究を行います。関係諸団体と共同で実態調査を行うとともに、組合内にワーキンググループを設置し、最も合理的な回収方法を確立します。

 
   
  <3R広報活動>
  カーペット工業組合内に「カーペットの3R推進に関する相談窓口」を設けます。
消費者や工事・施工事業者、小売事業者向けに広報用パンフレット類を作成し、カーペット工業組合の機関誌やホームページを通して、カーペットの3R進捗状況等を随時発表するなど、環境問題に対する積極的な姿勢を示します。
   
  <環境問題への取組み>
  業界に属する企業の多くが国際規格ISO14000を取得することを目標にします。
 
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